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Channel: 新しい「農」のかたち
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土の探求9~遺伝子組み換え作物が招いた、無用な”いたちごっこ”

栽培効率の向上と減農薬を謳い文句に、遺伝子組み換え作物は導入された。 しかしそれから数十年経った現在、いまだ目標は実現されていない。 それどころか、導入によって引き起こされた新たな問題が、無用な”いたちごっこ”を農家たちに強いている。 そして最も重要なことは、”いたちごっこ”に奔走する一方で、農業の未来議論に欠かせない本質課題=土壌肥沃度の再生、その追求が捨象され続けてきた、という事実だ。...

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足元に流れるは宝の山! 下水道資源が生み出す安心・安全な農作物

前回は、日本の農業における送粉者(昆虫)の重要性について、お話しましたが、今回は農業に欠かせない「水」のお話です。 江戸時代、畑の堆肥として使われたのは、人糞でした。明治時代においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られていたようです。 さて、現代社会では、汚水・雑排水は、公共下水道管に放流させ下水処理場で浄化され、海や川に直放流されます。...

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土の探求10~窒素大量供給の功罪

あらゆる動植物にとって、むろん農業生産においても不可欠な元素=窒素。 そして、高性能爆薬の製造に不可欠な材料、でもある。   近代以降、加熱する戦争需要と、戦火で荒廃した農地での収穫高維持に応えるために促進された、窒素(化合物)の開発・供給。 結果、過剰なまでの窒素供給は、戦争経済のさらなる活性化と、化学肥料拡大による農作物収量の倍増をもたらした。...

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土の探求11~サー・アルバート・ハワード

事実追求の信念を胸に奮闘する研究者が、必ずしも時代の寵児になるとは限らない。 それは、農業界にも言える。 サー・アルバート・ハワード。 今から80年前、彼は既に、近代化学に立脚した農業が滅びゆく姿を見抜き、本来あるべき方向を示していた。 時代が本源を求め始めた現在、私たちは改めて、心ある研究者たちの発信を真正面から受け止めるべきではないか。   以下、転載(土・牛・微生物...

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土の探求12~土壌生物の生業Ⅰ.遺物のリサイクル

自然農法、有機農業、循環型農業。。。 様々な呼び名があれど、問いの本質は、土の秘めたる力をいかに再生させるか。 そのためにはまず、土に生きる生命たちの生業を解明していく必要がある。 いよいよ本編の主役、微生物の登場。   以下、転載(土・牛・微生物 著:デイビット・モントゴメリー)...

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「世界人口が増え、食料危機が起きる」のウソ-世界中の農業専門家が作り上げたフェイクニュースの実像に迫る-

2050年、世界人口は74億人から96億人に増加し、その時には未曽有の食糧危機がおきると一般的には言われている。 これから紹介する記事は、昨年、キャノングローバル戦略研究所の研究主幹:山下一仁氏【研究分野農業政策・貿易政策】が投稿した記事であるが、これまの常識にメスを入れて、その背後の事実関係に迫る内容となっている。 転載開始【リンク】...

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土の探求14~土壌生物の生業Ⅲ.地下社会の再生

抗生物質が与える、目先の利は大きい。 一方、土壌生物が形成してきた広大な地下社会を、それは破壊してきた。 その流れを逆転させされる可能性を、いくつかの事例は示し始めている。   以下、転載(土・牛・微生物 著:デイビット・モントゴメリー) ■微生物がにぎわう健康な土 細菌から甲虫に至るまで、土壌生物は地下社会を形成し、有機物を分解して、窒素と鉱物由来の元素が豊富な有機副産物と代謝物を生み出している。...

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生態系の”あいだ”を回復・構築する「協生農法」とは? 1/2

現在、スマート農法という新しい農法の研究と開発が農林水産省主体で進められています。スマート農法とは、ロボット技術やICTを活用して超省力・高品質生産を実現する新たな農法です。...

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生態系の”あいだ”を回復・構築する「協生農法」とは? 2/2

前回からの続きです。 近代農業の究極の形になっていく可能性を秘めていますが、今回は、この近代農業の全く反対を行く農業のお話です。 その名も「協生農法」です。この試みは、スマート農法とは悉く逆ベクトルに存在する農法。 ◆生態系の複雑さを単純化しすぎてしまった現代の農業...

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土の探求15~土が文明を左右する

数々の文明興亡史は、土を酷使してきた歴史。 数千年に渡り、私たちは土を酷使し、それを省みることなく生活してきた。 今起きている土壌浸食と土壌肥沃度の低下という双子の問題は、その必然といえる。   以下、転載(土・牛・微生物 著:デイビット・モントゴメリー) ■土が文明を左右する...

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土の探求16~環境保全型農業の三原則

土壌の健康を中心に据えた農業革命⇒環境保全型農業。 この農業体系を構成する三つの原理は、いずれも慣行農法の知識を覆す。 そして重要なのは、実現のためには三つの原理を全て採用すること。   以下、転載(土・牛・微生物 著:デイビット・モントゴメリー) ■環境保全型農業の三原則...

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農と全人教育1~エディブル・スクールヤード

新年、明けましておめでとうございます。 本年も、さまざまな切り口から、「農」の可能性を追求していきます。   …「農」が持つ多様な可能性が顕在化してきている一方、例えば担い手不足の問題はますます厳しくなっている。 一産業の再生という枠や、生産者・消費者という立場の違いを越え、より広い視座から直視していくことが、農の再生につながる。...

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人と里山1/2

明けましておめでとうございます。本日は、新年ということで、少し長くなりますが、里山についてクローズします。 ※里山(さとやま)とは、集落、人里に隣接した結果、人間の影響を受けた生態系が存在する山をいう。 里山では、人が生きていく糧を農業にゆだねます。作物を作るために大地を改良し、水を引き、作物の成長を促進する環境を形成するのです。...

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人と里山2/2

前回からの続きです。 里山では、人が生きていく糧を農業にゆだねます。作物を作るために大地を改良し、水を引き、作物の成長を促進する環境を形成するのです。 では、里山を現在から過去を振り返ると・・・・そこには、人が今後生き延びていく非常に重要なヒントが隠されています。 Seneca21st 【リンク】からの転載です。 転載開始 (4)人による里山管理と生物多様性...

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農と全人教育2~農業は、資本主義とは相容れない

農業は、資本主義とは相容れない。 この認識は、日本人が失ってきた自然観、仕事観を取り戻すきっかけになる。   以下、転載(農本主義が再発見されたワケ 著:宇根 豊) ■百姓仕事の不思議さ...

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農と全人教育3~田植え体験の意味

土づくり、田植え、稲刈り。。。これらの体験を通じて、子どもたちが体感する豊かな世界。 それを一過性の「体験」とせず彼らのこれからの「土台」としていく。 そのために農業従事者、周りの大人たちは、どんな言葉を投げ掛けていくか。   以下、転載(農本主義が再発見されたワケ 著:宇根 豊) ■田植え体験の意味...

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地球の循環とは何か?(1/2)

最近よく、「持続可能な循環型の社会を目指す」というスローガンを聞きます。 そもそも農業も種を撒き、葉、茎が育ち、実がなり、その実を収穫し、次の年にまた種を撒くという循環型の生業です。 そこで、今日は、少し見方を変えて、「地球の循環とは何か?」そして、現在地球上で起こっている現状の問題点。そして、その中で今後の「農」はあるべき姿を考察した論文の紹介をします。...

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農と全人教育4~地域の自然・風景・山河を守るために

ドイツ人の意識に芽生え始めた、百姓は地域の自然・風景を守るという役割も担っている、という認識。 カネに代えられない課題を担う百姓に国民は感謝し、守り育て続けるために、彼らは野菜を買う。   以下、転載(農本主義が再発見されたワケ 著:宇根 豊)...

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地球の循環とは何か? (2/2) 農業を地球の循環の中に存在する生業ととらえていく

前回からの続きです。 最近よく、持続可能な循環型の社会を目指す。ということが言われてきています。そもそも農業も種を撒き、葉、茎が育ち、実がなり、その実を収穫し、次の年にまた種を撒くという循環型の生業です。 平成28年 Seneca21st 話題75(大串 和紀)からの転載です。 転載開始 【リンク】 4.主な循環の例 〈水循環〉...

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農と全人教育5~「食料としての価値」からの脱却

明治以来、日本が突き進んできた近代化の歴史は、農業の価値がとことん矮小化されてきた歴史ともいえる。 そして現在、農の多面的価値を追求する、という意識潮流の高まり。 行き過ぎた近代化への危機感を背景に、100年越しの”揺り戻し”が起きている。   以下、転載(農本主義が再発見されたワケ 著:宇根 豊) ■「食料としての価値」からの脱却...

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