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Channel: 新しい「農」のかたち
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農と全人教育6~種子法廃止をめぐる議論の本質Ⅰ

種子法廃止をめぐる議論は、今も続いている。 しかし安易に賛成・反対を唱える前に、そもそも種子法は国内農業にどんな影響をもたらしてきたのか、その事実を深く捉え直す必要がある。 種子法成立は1952年(サンフランシスコ講和条約の翌年)。 戦後の食糧難を背景に、疲弊する民衆農家に代わって国家が優良な品種の安定供給を保障する目的で制定された、とされる。...

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農と全人教育7~種子法廃止をめぐる議論の本質Ⅱ

農業の進歩とは、何をもって測られるべきか? 他の産業と同様、いいものを、より早く、より安く、という外圧に晒される中で、農の本質は見失われてきた。 そして旧種子法は、農を近代化の波に巻き込む役割の一端を担ってきたと言える。 種子法廃止の是非を問う議論を越えて、農の本質的な価値を問い直す機会としたい。   以下、転載(種子法は、ほんとうにいい法律だったのか。 著:宇根 豊) ■農業の進歩とは?...

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農業の厄介者「雑草」対策、新常識。雑草が農地に与える影響と新しい使い道について

今回は、雑草についてのお話です。農業は、人間が生きていくために、開発され。た農作物という植物を手をかけて育て、収穫するというもの 対して、雑草は、その農作物の成長を妨げるものとして私たちは認識しています。なので、雑草は極力なくしてしまった方が、収穫高は上昇し、豊かな実りを獲得できると信じてきました。さて、今回はそこに焦点を当てたお話です。 GROWRICCI...

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農と全人教育8~「強い農業」が答えにならない理由

政府や財界の文脈で農業が語られるとき、必ずと言っていいほど使われる「強い農業」という言葉。 他の産業と同様、高い生産性を強く意識させるこのフレーズの先には、一つの理想形としてアメリカの農業モデルが描かれる。 しかし、真に日本の農業のあり方を考えるならば、そもそも「強い農業」というキャッチフレーズから解放された視座に立つことが必要だ。   以下、転載(「農業を株式会社化する」という無理 著:内田 樹)...

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農と全人教育9~農業が、産業として成立する基盤

100年、200年というスパンで考えていかなければならない農業。 対して当期利益至上主義である株式会社、そのシステムをモデルに農業が制度設計されていくことの危険性。   以下、転載(「農業を株式会社化する」という無理 著:内田 樹) ■農家が担う不払い労働...

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農と全人教育10~鎌倉時代の文化形成に深く与る「農」

都市的な文化を築いた平安時代から、土着的な文化を築いた鎌倉時代へ。 そして同時期に発祥した、武道・能楽・鎌倉仏教。 これら日本固有の文化形成(根底に自然との一体化欠乏)に、農業の経験は深く与っている。   以下、転載(「農業を株式会社化する」という無理 著:内田 樹) ■武道と農に通じるもの 僕は、合気道という武道と能楽を稽古しています。こういう伝統芸能にも農業に通じる部分があると思います。...

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小規模農業とは。農業の大規模化が進む中で再評価されている小規模農業について

現在、日本の農業を取り巻く環境は、非常に厳しい状況に置かれています。 私自身、新しい農業と言えば、スマート農法のように、情報化・機械化の手法を駆使しながら、少ない人数で生産性をあげていくという大規模農業が主流になっていくものとして認識していました。...

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農と全人教育11~若者の「地方移住・帰農」の行方

潜在思念を道しるべに、「地方移住・帰農」に動き出した若者たちと、積極的に受け入れ始めた農村共同体。 今のところ政府は、この状況を傍観している。 しかしこの潮流が高まるにつれ、政府は警戒心を持つだろう。 地方移住→都市部における生産人口減は、資本主義からすれば許し難い事態をもたらすからだ。   以下、転載(「農業を株式会社化する」という無理 著:内田 樹) ■若者の地方移住の行方...

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農と全人教育12~国策としての農業壊滅

職場の燃え尽き度が高い都市ランキングで、東京が世界1位となった。 市場縮小局面でなお「経済成長」を掲げ、都市部への資本・人口集中に活路を見出そうとする政策の結果が、これだ。 挙句、行き過ぎた都市集中は、地方切り捨て・豊かな里山自然の止まらぬ荒廃を招き、農業を壊滅させる。   以下、転載(「農業を株式会社化する」という無理 著:内田 樹) ■国策としての農業壊滅...

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農と全人教育13~農的社会への地殻変動が加速する

リーマンショックが「上から来た不況」だとすれば、今回のコロナ発大不況は、「足下から直撃する不況」。 日常生活のあり方そのものを直撃していく今回の事態は、「経済成長」がいかに幻想まみれの言葉であるかを私たち自身が深く体に刻み込む機会になっていくのではないか。 新たな社会・経済システムへの転換スピードが、急激にシフトチェンジする予感。   以下、転載(「農業を株式会社化する」という無理 著:内田 樹)...

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農的社会1~生命原理を最優先する社会

迫り来る大恐慌の先にある、「農」を中心とする新たな社会づくり。   以下、転載(「未来を耕す農的社会」2018著:蔦谷栄一) まさに人間は自らの力でもって生きていると錯覚し、また人間自らの力で生きていくことができるとの幻想に取りつかれている。人間はもちろん、生きものすべては太陽と土と水なくしては存在することができない。すべては太陽と土と水の恵みによって生かされている。...

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全国600農協の4分の1が赤字転落、農業の主役は「企業」へと交代する

DIAMOND ONLINE からの転載です。2020.3.16の記事です。 この間のコロナウイルスの影響で、近いうちに食糧が足りなくなっていくということが、大きな問題になってきており、農業の体制の枠組みが、今回の騒動によって、一気に変わっていく事も予想されます。...

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農的社会2~コロナ禍が、「農」の再生を加速させる

地域インフラたる直売所への期待、 食を支える農家への感謝、 農業という仕事に対する誇り、 …コロナ禍が、「農」基盤の再生を一気に加速させるか。   以下、転載(「直売所、農家が存在感 消費者の食支える」2020.4.9付 日本農業新聞)...

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気候危機時代におけるアグロフォレストリーの可能性

日本では、現在も緊急事態宣言が発動され、毎日不安なニュースが流れていますが、今回は、このコロナウイルス禍が終了した後、人々が生きていくために必要な新しい農業についてのお話です。 「農」は人が生きていくための食に直結しますが、これまで、紹介したように新しい農は、農業技術、自然環境、流通、消費者との繋がり、異業種参入・・・といった切り口で更に、進化していくものと思います。...

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農的社会3~都市農業が示唆するもの

市民の農業参画。「農」を体感し、醸成する場。 その受け皿となる、都市農地の可能性。   以下、転載(「未来を耕す農的社会」2018著:蔦谷栄一) ■農業の意義と位置付け...

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農的社会4~横浜市に見る、緑農一体化政策

農業を、農家・農業者たちだけの課題にしない。 市民参画=みんな追求に重きを置いた、緑農一体化政策を推進する、横浜市の事例。   以下、転載(「未来を耕す農的社会」2018著:蔦谷栄一) ■特徴を生かした都市農業の展開 今少し都市農業の実態をその特徴という視点から見ておくこととしたい。...

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農的社会5~広義の農業と狭義の農業

産業としての農業を支える、”広義”の農業。   以下、転載(「未来を耕す農的社会」2018著:蔦谷栄一) ■広義の農業と狭義の農業...

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キューバ:食料・エネルギー危機から生まれた、都市型有機農業と省エネな暮らし

今回は世界に、目を向けて、国を挙げて、農業とエネルギーの自給に取り組む 太陽と情熱の国キューバのお話です。 過去の歴史を紐解くと、キューバは、大国 米国とソ連の間に挟まれ、翻弄されてきた歴史があります。1991年、冷戦が終結し、ソ連が崩壊してから東欧諸国からの援助もなくなり、更に、米国の経済制裁が加わって、最悪の経済危機に突入することとなりました。...

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農的社会6~産業政策に偏重する日本の農政

多様な「農」の可能性に着目することなく、 経済効率の追求に偏重する国内農政の劣化。   以下、転載(「未来を耕す農的社会」2018著:蔦谷栄一) ■世界で進む社会的農業...

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農的社会7~改めて、日本農業の強みと課題を整理する

かつてないほど、国内農業に注目・期待が集まり始めた現在。 改めて日本農業の強みと課題を整理しておきたい。   以下、転載(「未来を耕す農的社会」2018著:蔦谷栄一) ■競争一辺倒からの脱却...

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