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コラム|ミニトマトの食べ比べ!甘さには〇〇が関係している!?

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梅雨が明け、いよいよ夏本番。

夏の野菜と言えば「トマト」!ということで、前回のレタスの食べ比べに続いて、今回はミニトマトの食べ比べを実施しました☆

 

今回はこちらの5種類!

スーパーで購入したものを2種類、直売所で購入したものを3種類用意してみました。

いざ食べ比べ!

見た目は大きな違いはありませんが、食べるなり「DとEはスーパーのやな。味が全然違う!」と一瞬で見抜かれてしまいました(^_^;)

 

直売所で買ったミニトマトのみんなの感想は・・・

A:シャキシャキしている。色によっても味が少しずつ違う。

B:サイズが大きい。おやつトマトという名前の通り、他に比べると甘い!

C:ゼリー状の部分が少ない。甘さの中に酸味がある。いくらでも食べられる♪

 

 

普段、農家営業の仕事をしているOさん曰く、

この味を常に維持するために、養液栽培をしている農家さんもいるんだとか!

配電盤で肥料の管理などができるので、土耕栽培より環境によって味の変動が少なくなるそうです。

また、水耕栽培で夏だけでなく、1年のうち11ヶ月収穫できるような品種も。

もはや“旬”が失われつつありますが、いつでもおいしいトマトが食べられるというのは、消費者にとってはありがたいことなのかもしれません。

 

一番甘かったBのおやつトマトは、栽培中に水を少なくすることで、甘さを引き出しています。

水分量が少ないと、なぜ甘さが増すのでしょうか?

さらに、他の種類も調べてみると、どうやら「甘さ」には「水分」と「大きさ」が関係していることが分かってきました。一体、どういうことなのでしょう?

以下、『人気の高い「高糖度トマト」の栽培技術https://www.kaku-ichi.co.jp/media/crop/high-sugar-content-tomato』より紹介します。

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■高糖度トマトを生み出す栽培技術

販売されている高糖度トマトのサイズはどれも小さいのが特徴ですが、実は大玉トマトを利用して栽培しているものがほとんどです。

というのも、トマトには果実の大きさと糖度に相関関係が認められています。大玉トマトの果重を小さく栽培すると、糖度が上がるのです。

高糖度トマトをつくりだす代表的な栽培方法が「節水栽培」です。水分ストレスをかけ、果実が大きく育たないように栽培することで、糖度を上げる方法です。

 

■高濃度トマト栽培のポイント

高糖度トマトづくりは、通常のトマトの栽培方法とは異なる栽培方法で行います。節水栽培によるストレスに耐えられるものである必要もあります。

そのため、元々甘味の強い品種を選ぶ/障害果が発生しにくい品種を選ぶ/節水栽培しても小ぶりになりすぎない品種を選ぶことが大切です。

 

果実の大きさと糖度に相関関係が認められていますが、はじめて高糖度トマトに挑戦するのであれば、甘味が強い、障害果が発生しにくい、病気になりにくいといった条件の揃った「中玉トマト」や「ミニトマト」の品種を利用することをおすすめします。

 

おすすめの品種は、フルティカ/千果/桃太郎ファイトなどが挙げられます。フルティカは、高糖度トマトづくりに比較的取り組みやすい中玉トマトで、元々糖度が高く、実が割れる率も少ないためおすすめです。ミニトマトである千果も、元々糖度が高いのでおすすめです。葉かび病などに耐性のあるものを選ぶと、より挑戦しやすいですよ。

 

■水分量に注意しよう

果実が大きくなる時期に、いかに水を少なくするかが高糖度トマトをつくるうえでのポイントです。ただし、枯れてしまっては意味がありませんから、土壌水分測定器などを活用しましょう。

例えば与える水の量を、土壌水分測定器の数値がpF2以上になるように調整すると、糖度8%以上の高糖度トマトが栽培できる可能性が高くなると言われています。

しかし、よりいっそう付加価値の高い高糖度トマトを目指すのであれば、日々トマトの様子を観察し、水分量を適宜調節して、データを測定していくことをおすすめします。

なお、果実が育てば育つほど、水分ストレスによる効果が小さくなってしまうと言われているため、開花後できるだけ早く水の量を制御することがトマトの糖度を高めるポイントです。

 

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家庭菜園でも人気のミニトマト。

ぜひご家庭でも「高濃度トマト」に挑戦してみてはいかがでしょうか?

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