「主食って何?栽培の歴史から食を見る」プロローグ
私たちは、ほぼ毎日パンか米を自然に食べています。主食とおかずというのは今や常識であり、当然の食事メニューで疑ったこともない事ですが、それでも人類史の中で米やパンを誰もが食べられるようになったのはほんのこの数百年、せいぜい千年くらいの歴史しか無くその殆どは米にもパンにもありつけなかった歴史があり、最初は動物の食べ残した死肉や骨、そのうち植物の根っ子や蔓、虫、ようやく芋や栗、野菜や魚・・・と主食、副食、...
View Article農業や自然の中での活動から得られる価値とは?
社員による休日の「援農プログラム」や、学生の「農業体験学習」といった、「農業」を通じた心身の解放・人材育成プログラムが注目を集めている。実際に、援農プログラムや農業体験学習に定期的に参加している学生に、「農業の場に定期的に触れることで実感する成長」とは何なのか?...
View Article「主食って何?栽培の歴史から食を見る」第1回~なぜ”主食”は主食となったのか?
日本人の主食といえば、お米ですよね。 日本人なら身につけておきたい『ご飯の作法』とは?…より豊かな食生活は主食から|IKITOKI (iki-toki.jp) からお借りしました。 なぜ、お米が主食になっているのでしょうか?味がおいしいからでしょうか?...
View Article【日本の漁業はどこに向かうのか】シリーズ1~世界と日本の漁業を数字で見ると
世界と日本の漁業を数字で見る日本の漁獲量が減少するなか、世界の漁獲量は50年で2倍にまで増加しています。 この50年もの間に、漁業のなにが変化してきたのかを、数字を元に見ていきたいと思います。 ◯世界は養殖漁業に大きく動いている 世界における漁業・養殖業生産をみていくと、50年もの間に漁業生産の総量は21000万トンに増加し、50年前に6000トンだったのに対して3倍以上に膨れ上がっています。...
View Article映画「百姓の百の声」を観て③-1
11月20日大阪の十三の第七芸術劇場というミニシアターで100人少々を集めての映画「百姓の百の声」を見てきました。 今回の記事は上映後の座談会の様子を2投稿に分けてご紹介したいと思います。 登壇されたのは柴田昌平監督(写真右端)と3名の農家さん。 兵庫県西脇市の農家に嫁がれた近江田麗子さん 農文協の編集者から農家に転身れた伊藤雄大さん 京都府南丹市の農家である堀悦雄さん...
View Article映画「百姓の百の声」を観て③-2
それでは前回ご紹介した、映画「百姓の百の声」上映後の座談会の登壇者の声を実際にご紹介させて頂きますので皆さんお楽しみ下さい。 近江田麗子さん「毎日が百科事典」 鶴橋で生まれ西脇市の農家に嫁がれ、山田錦というお酒のお米と、「ひのひかり」「こしひかり」 で、とてつもなく驚く量のサツマイモを作っておられる。 「とにかく村に溶け込むのが大変だった」と当時を思い出しながらしみじみと呟かれた。...
View Article【農の最前線にせまる】第1回:稲作の100倍以上の収益性を出した「あさい農園」のトマト栽培
前回のブログの通り(リンク)、本シリーズでは「農の最前線」を追求していきます。 まずはシリーズの初段として、 農の最前線で起きている「具体事例の紹介」 を通じて、最前線の世界を知ることから始めたいと思います。 最初に紹介するのは「あさい農園」(ホームページ)さんです。 ※本ブログ内の写真はすべてこちらから引用しています。 ■稲作の100倍以上の収益性を出したあさい農園の「トマト栽培」...
View Article【コラム】無農薬や、生野菜などは意外と安全ではない!?
皆さん無農薬野菜や、生野菜と聞くと安全なイメージがありませんか? 実は安全と思っている無農薬野菜や、生野菜には様々な危険があります! 今回は2つの記事を基にその危険性についてご紹介します。 ①野菜、食べてますか??一番手軽な生野菜は危険がいっぱい!!(リンク) 基本的に苦みやエグ味がある葉もの野菜は生では食べない...
View Article【日本の漁業はどこに向かうのか】シリーズ2~「自然と共生する漁業」により成長する世界の漁業、世界と日本の漁業の違い
※画像はこちらからお借りしました。 日本は島国であり「排他的経済水域の面積が6番目」に多く、周辺海域は「世界有数の好漁場」と言われるほど豊かな漁場を有しています。 しかし、世界の漁獲量の増加しているのに対して、日本における漁獲量は年々減少の一途を辿っている状況です。 世界も1970年代には大きく漁獲量の減少を経験しています。...
View Article【「食べる」と「健康」その本質に迫る】その2~「土壌動物」から見えてくること~
プロローグより 植物に必要な「土」は、微生物によって作り出されたこと、そして、その微生物が作った物質の循環サイクルに、植物が入り込むことにより、循環を加速させ、共存することが可能になったことがわかりました。 植物と微生物の共生関係は解明されましたが、動物や人間と微生物・植物との共生関係がどうなっているのか?はさらなる追求ポイント。 植物は、光合成で生成した有機物を滲出物として土中に放出する...
View Article自然を通した成長 シリーズ 都心から地方へ向かう意識潮流~どこから?きっかけは?~
現在、自然に対しての人々の意識は、大きく変わっています。 『移住』『新3K』『女子』『若者』というフレーズを目にするようになりました。 田舎暮らし、自然回帰、アウトドアブーム、農学校の注目など巷で巻き起こる新しい流れはいったいどこからきているのか? 日本人の意識潮流が時代とともにどうなっているのか追いかけていきたい。 今回は、①江戸時代②明治以降③戦後④1970年⑤そして現在...
View Article「主食って何?栽培の歴史から食を見る」第2回~贈り物のための“栽培”
前回の「なぜ”主食”は主食となったのか?」の追求では、「お米や麦が政治的作物であった」、すなわち国民の管理・徴税に有利だったからということでした。 今回は、そもそも栽培は人類史においてどのように始まったのか、その起源に焦点を当てて追求してみます! いつ、どのような環境で、栽培は始まったのか? 食料の生産が独自に始まった地域(画像はこちらより引用させていただきました)...
View Article【農の最前線にせまる】第2回 「あさい農園」最先端の栽培技術
今回は「あさい農園」の2回目です(前回ブログ)。 前回は【1】他業種や大学とのコラボによる農業改革について紹介しました。 今回は【2】最先端技術を活用した栽培効率について紹介します。 ※下記の写真はこちらから引用しています。 <生産管理技術の標準化システム> 〇1人ではなく組織で農業をやる時代に。生産管理の標準化・システム化により生産性を向上へ。...
View Article「主食って何?栽培の歴史から食を見る」第3回~栽培から農耕へ~そこには自然観の変化があった。
前回は人類の栽培の起源とそこの意識を扱ってきました。リンク 大きくおさらいしておきます。...
View Article【不耕栽培の可能性】エピソード1~”耕す→不耕”への転換の歴史。世界・日本での普及状況は?~
■『耕す→不耕』への意識転換は『土の力』を蘇らせるため プロローグで紹介した「不耕→耕す」へ変化していった歴史。 今日、その逆である『耕す→不耕』へと世の中の意識が転換していったのは、なぜでしょうか? そのヒントは『土』にあります! 写真は、こちらからお借りしました。 農業はその土地や水、気候の力などを借りて作物を育てます。...
View Article【「食べる」と「健康」その本質に迫る】その3~生物はいつから「食べる」ことを始めたのか?
前回の記事では、土壌微生物に注目しながら、「食べる」という行為について考察しました。 土壌生物や動物の「食べる」という行為は、自分たちが成長したり繁殖するだけでなく、周囲の生物との共存のための環境を作る意味を持っているようです。 今回の記事では、もう少し時代をさかのぼり、「食べる」という行為がいつ、どこから始まったのかを見ていきたいと思います。 そこから、食べることの意味を深堀りします。...
View Article【不耕栽培の可能性】エピソード2~不耕起栽培の実践事例①★大阪の学習塾が営む「農業塾」から~
前回のブログでは、 ・「不耕(起)栽培」というものは、世界各地で実践されているが、目的や技術は様々 ・海外では、「耕運を行わないことによる生産コスト削減」を目的としており、科学技術や農薬は容認されている例もある ・日本で行われている「不耕栽培」は、科学技術も使わず、まさに「自然と一体」で行われる栽培ゆえ普及が難しい...
View Article【日本の漁業はどこに向かうのか】シリーズ3~古来よりの集落共同体における自主管理の仕組みを色濃く残した日本の漁業制度
※画像はこちらからお借しました。 日本は古来より漁業を行い、水産物を食べて生活してきました。 戦後は世界有数の漁業国として栄えてきましたが、年々漁獲量が減少している状態です。 今回は、日本の漁業がどのように営まれてきたのかを見ながら、現代の日本における漁業の課題を考えていきたいと思います。 ◆集落の漁師によって自主管理された漁業(古代~江戸以前)...
View Article【農の最前線にせまる】第3回:有機農業×テクノロジーは、農業の再構築を促進していく!
(画像はコチラからお借りしました)前回は、収益性を追求した「あさい農園」を紹介しました。今回はアグリテックの可能性の追求の一つとして、有機農業との相性について検証してみます。有機農業が置かれた状況と課題から、アグリテックはどのような可能性をもっているのでしょうか。具体的な事例を紹介しながら、みていきたいと思います。 アグリテックとは...
View Article自然を通じた成長シリーズ③~自然と子ども達の関わりから見えてくる可能性~
前回のブログでは、日本人の意識潮流を時代の流れに沿って追いかけていきました。社会不安や公害問題により何を大事にするかの価値観が変わっていき、生きていく上で必要なものは何かを追求するようになった。 結果「自ら作っていただく≒自給自足意識」の高まりにより多くの人が自然や農業への可能性を感じているということがわかりました!...
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