『食糧問題』シリーズ4:世界食糧危機を煽っている「国連」とは?その狙いは何なのか?
食糧問題シリーズ4回目の記事です。 前回から見てきた「恒常的世界的な食糧危機は来るのか?」という問題。実は、世界の食料供給量は、人口増加を上回って上昇しており、今後も食糧危機が起こる兆候がないこと。そして、にも関わらずその危機を煽っているのは「国連」であるということがわかってきました。 今回の記事では、「国連」とはなんなのか?食糧危機を煽っている狙いはなんなのか?を追求してみたいともいます。...
View Article【世界の食と農】第4回 オランダ~世界トップレベルの生産力にのし上がったオランダの「強い農業」。~
前回までの投稿では、アメリカに焦点を当てて、近代的な大規模農業による世界の食糧支配と、一方で、大衆発の「小さな農業」で農を取り巻く潮流が転換していることを見てきました。 画像は、こちらとこちらからお借りしました。...
View Article『農業と政治』シリーズ5:1955年から1970年までの農協の変遷
戦後農協は先の記事にあるように食糧難を回復するために全国の農民を再組織し、遂に55年前後に戦後の食糧危機は克服した。同時にアメリカの小麦戦略が始まり、米よりパンの食意識の改変が始まる。しかし、この時代に農協とアメリカ占領政策の関わりは殆ど歴史記述上残っていない。 55年から65年 農協は何をしていたのか?非常に興味が湧く所でもある。...
View Article【世界の食と農】第5回 オランダ~官・民・大衆が垣根を超え、新しい農の形を追求する潮流が世界に広がりつつある~
前回の記事ではオランダ農業の強さを紹介しました。 なぜ、オランダはスマート農業に舵を切ったのでしょうか。今回はオランダが置かれている外圧や、スマート農業が可能な実現基盤を見ていきます。 ◆オランダの置かれる外圧 農作物輸出量世界2位のオランダは、実はもともと農業に適した国ではありません。 *** 本来、オランダは、農業に適した条件をまるで持ち合わせていない国である。...
View Article食料問題シリーズ5:データを見ていくと「日本は超優秀な農業大国」だった!
さて前回は国連が世界中を「食糧危機」で煽っているという構造に踏み込みました。 そしてその食糧危機を煽るわかりやすい数字としてあるのが「食糧自給率」です。そして日本人なら誰でも聞いたことがある決まり文句、「日本の食料自給率は低い」ということ。 はなしてこれは事実なのでしょうか? 今回はその辺りに突っ込んでいきたいと思います。 ◆日本の食料自給率は38%・・・本当に実感と合う?...
View Article『農業と政治』シリーズ6:農協の「脱農業」化が、本気の農民たちを苦しめる
80年代に入ると、農協はその組織規模を急速に拡大させていきます。 …? 不思議です。 農業自体は衰退を辿る一方であったはずなのに、拡大基盤は何だったのか? 80年代の農協と農民たちの生業を生々しく記録した著書「農協(1984年初版)」から、その実態を明らかにしていきます。 ●農家も農業もなきに等しい農協の出現...
View Article『食糧問題』シリーズ6:FAO(国連食糧農業機関)のプロパガンダによって隠蔽される国連の世界支配
前々回の記事では、国連が食料危機を煽りつつ、世界中に先進諸国の穀物や種苗・資材を売りまくり、世界各国の食料自給基盤を破壊していることがわかってきました。...
View Article【世界の食と農】第6回 ロシア~逆境に絶え抜き、自給自足を成し遂げた大国。~
前回までで、アメリカ(近代農業の台頭者)と、オランダ(最先端の農技術)について見てきました。今回の投稿では、大陸を変えて「ロシア」について見ていきたいと思います。...
View Article日本の食料自給率を改善する為には、日本の食文化を見直す必要がある
前々回で食料自給率のデータの中身に少し触れました。その中で分かってきたことは、食料自給率は「カロリーベース」でみると日本は「38%」と非常に低く見えるが、「生産額ベース」でみると「69%」とけして低くないということ。 また生産額でみると世界10位に入っており、1位の中国と面積や人工比でみればほぼ世界トップレベルの農業大国であることが見えてきました。...
View Article『農業と政治シリーズ』7回 農協は必要か否か?
これまでシリーズで農協について扱ってきました。農協は高度経済成長が始まる1960年代から変質し始め、政治権力を得て、資金をかき集め1980年代にはその本業は農業から金融・不動産へと大きく変質。2000年前後には農協はその内実が国民に見通され、社会的バッシングを受けていきます。その後変革、変化を唱えてきましたが、未だにその組織の体力、巨大さは維持されています。...
View Article『農業と政治』シリーズ8:柳田國男が見た日本の農業
【『農業と政治』シリーズ7:農協は必要か否か?】を経て、同シリーズは今回より新たなテーマに入ります。 主人公は、柳田國男。 日本民俗学の創始者と呼ばれる彼が、明治時代、農政改革を志し活動していたという事実を皆さんはご存知でしょうか。...
View Article【世界の食と農】第7回 ロシア~農業にも貫く民族自決の精神~
前回に引き続き、今回もロシアの農業についてみていこうと思います。 前回の記事で紹介した「ダーチャ」という制度に代表されるように、農業においても民族自決の精神が息づくロシア。 この精神がロシア農業の政策や体制にも反映されています。 ●国民8割の農業従事者に支えられた三位一体の農業体制 ロシアの農業生産主体は大きく『農業組織』『住民経営』『農民経営』の3種類に分けられます。簡単に紹介します⇓...
View Article食料問題シリーズ7:食料不安を煽って、無理やり増産してきた農業生産は持続可能か?
本シリーズではここまで、食糧問題として、「食糧飢餓」「食糧危機」「食糧自給率」について扱ってきましたが、一度ここで中間総括を行いたいと思います。 そして、シリーズ終盤に向けての追求ポイントを整理してみたいと思います。 本シリーズ2で、世界中で飢餓が起こるのはなぜか?を追求しました。 『食糧問題』シリーズ:アフリカが飢餓に陥る原因は、西洋諸国による「緩やかな略奪の構造」にある...
View Article「大量生産、大量消費の食生活」から「人と人の繋がりのなかで充たし合う食生活」へ
さて食料問題シリーズもなかなか大詰め。前回はこの食糧問題そのものを、国連が不安をあおりながらプロパガンダしている事実をおさえました。...
View Article『農業と政治』シリーズ9 農業が衰退するのになぜ農協は発展するのか
山下一仁氏が2015年に著した「日本農業は世界に勝てる」という本があるが、その中に農協の事を厳しく指摘した章があります。このシリーズで書いてきた農協の問題を重ねて指摘していますので今回はそこを紹介していきます。 「農業が衰退するのになぜ農協は発展するのか?」...
View Article【世界の食と農】第8回 ロシア~新市場をこじあけたプーチンの農業革命~
前の2投稿では、ロシアにおける国内の自給戦略について見てきました。 ①国民自ら農業を担い、自給率8割を実現する『ダーチャ』政策 ②海外の安かろう・悪かろうの野菜を排除する『脱GMO』政策 いずれも、とても大胆な施策ですが、実現に導いた凄まじい力を感じます。 画像は、こちらからお借りしました。 今回は、このような政策を、どうやって実現してきたのか、そのプロセスに着目して見ていきたいと思います。...
View Article【世界の食と農】第9回 中国~「量から質へ」舵を切った、農業大国~
中国は、農業生産量世界第一位という、言わずもがな知られた農業大国です。 しかし、様々な数値を追っていくことで見えてくる、中国農業特有の問題があります。 まず、中国の農村人口は、約9億人。中国全人口の7割以上となっています。その中で農業従事者は約3億3千人。これは日本農業人口の200倍以上、アメリカ農業人口の50倍以上という凄まじい数値です。...
View Article『農業と政治』シリーズ10:柳田國男が指摘する農業の問題構造
柳田國男が農政を志す起点となったのは、当時の農家が置かれた厳しい生活環境の直視。 『農業と政治』シリーズ8:柳田國男が見た日本の農業 「何故に農民は貧なりや」 (なぜ農民はこんなにも貧しくなってしまったのか) という問いかけから始まった彼の追求は、厳しい現実を生み出した二つの要因をあぶり出していきます。 …そして問題の本質は、100年経った今も何ら変わっていないのではないか?...
View Article食料問題シリーズ9:人と人の繋がりのなかで充たしあう農産物流通~広域エリアで独自物流網を形成する直売所形態
前回の記事では、これからの日本に求められる農業・流通のかたちとして、地産地消に焦点をあて、豊かさが実現した日本において求められるのは、「大量生産、大量消費の食生活」から「人と人の繋がりのなかで充たし合う食生活」であることを提起しました。 今回の記事では、その地産地消のあり方をもう少し掘り下げます。 1.現代日本の農産物流通の主流は、未だに「大量生産・大量消費」型...
View Article『農業と政治』シリーズ11 日本農業の真価は「森林」と「水田」にある
山下一仁氏の「日本農業は世界に勝てる」の著書からの紹介です。既にるいネットに2投稿入れていますので3作目です。 参考に下記も読んでみて下さい。 日本の農業の特徴(1)日本の農業は水田、それを支える水資源、さらに支える高い農業技術。ベースには世界に稀に見る肥沃度の高い土 日本の農業の特徴(2) 水資源が豊富というのは農業に最適であるという証 **********************...
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